物には裏がある。表と裏は同時には見えない。見えない裏を支えてくれているのは他者である。自己は他者を通して裏の世界の存在を確信する。こうして裏と表が等化されるとき、物が概念として花開く。最初に物があるのではない。表の世界と裏の世界が協力し合…