アライブと言うTVドラマが1月から放送されている。
ガン専門医の物語で、医師と患者のヒューマンドラマ+ミステリー要素が盛り込まれている印象。登場人物のそれぞれの立場や感情と人との関わりが気になるドラマです。
私の一番の注目ポイントは
・ガン患者をどう表現しているのか?
・ガン治療をどう進めているのか?
の2点
テレビの影響力は大きいから。
16日放送の物語は若い女性と、男性乳がんを題材にした回でした。
男性乳がんを取り扱うなんて嬉しいですよ。あまり知られてはいないですからね。
男性乳がんは遺伝的要因の影響が強いのではないかと言う印象でドラマは進められていました。
男性乳がん
発症の確率は乳がん患者の約1%未満と稀な男性乳がん。
基本的な治療は女性乳がんとかわらないそうです。
女性の乳がんはエストロゲンと言う女性ホルモンの影響が大きいのですが、男性の場合は明らかな原因は分かっていないそうです。
なので、肝障害や内分泌疾患、エストロゲンの過剰分泌や、外傷的な刺激、遺伝子異常、放射線被ばくなどが関係していると考えられています。慎重な検査と経過観察が重要になるようです。
一般的な症状としては、痛みを伴わない腫瘤と乳頭の陥没です。男性は乳腺の組織が薄いため、皮膚や乳頭への浸潤が女性よりも早く進み、リンパ節や肺などへの転移も早くなるようです。胸や脇にしこりや発疹がある場合は病院に受診を検討してもよいかもですね。
ドラマ内の男性乳がん患者さんの様子をみて
1、乳腺外科に女性患者が多く待合所で居心地わるそうだった
*確かに、必然的に女性が集まる科だから、人によっては居心地悪いだろうな。
2、親族に女性がいた場合(ドラマ内では娘)に、自分の遺伝子検査をして乳がん発生リスクの高い遺伝子があった場合、親族はどう思うだろうか?の葛藤
*自分の遺伝子を調べて教えてあげた方が親切なのだろうか?確かに悩む。
3、男性の乳がんは意識されにくい癌なので、発見が遅れがちになるのだとか。抗がん剤治療を受ける場面もありました。
乳房が無くなるって精神的負担よりも、転移や親族への遺伝リスクの方が気になるのだろうか。このドラマからはそのような印象を受けた。そこは女性と男性との違いだな。
気づきをえました。
若い女性の乳がん
恋愛への影響や結婚、出産ができるのか不安になるのって当たり前だよね。
女性にとって乳房は子供や愛する人への愛(情)のような印象がある。
ドラマ内では若い女性が全摘を受け入れるまでが描かれていて、職場や友人へ知られたくないとか、家族との関わりなどが現代風に描写されていた。
売店で患者専用ブラやグッズを選んだり、書籍で乳がんを勉強したり「あるある」が演出されていて、切なくなりました。
最後は乳房再建をした人の身体をみて、励まされ、乳がん手術に臨んだと言うところで終わってます。なので、きっと再建するんだろうな…。
再建の注意点おさらい
〇再建をする際の時期:一次再建か二次再建かなど
〇再建方法:インプラントか自家組織かなど
〇術式選び:自家組織再建の場合ドナー部位選びや皮弁方法など
〇病院選び:乳房再建では術式(手術の内容)によってできる病院と出来ない病院があります。手術をお願いする際は要確認です。
ドラマ内で気になったところがもう一つ。
ガンの標準治療を推奨するポスターです。
役者さんが演技をしている後ろの方にブルーのポスターには白字でガンの標準治療を推奨する文面が書かれている。
標準治療とはガンを切除して抗がん剤や放射線を行い、投薬すること。
やっぱり簡単には抗がん剤を無くす社会にはならないな…と、感じちゃってガッカリ。
まとめ
乳がんは女性だけの病気ではない。
男性も乳がんが起こりえると記憶しておこう。
そして、癌の事を知るべく自ら学び、治療を選んでいく事。
遺伝的リスクはあるのかもしれないけど、発症するかどうかは自分次第だと思う。
すべて医者任せではいけないのだ。